木曾御嶽山 五ノ池小屋デッキでゆるり 2022 年8月

2022年8月、お盆休み、私だけ会社が休みなので、うっちぃをさそって私としては4年ぶりの一泊山行へ。

もともと岩手山を狙っていたけど雨予報に数日前に予定変更で、木曾御嶽山へ行き、念願の五ノ池小屋デッキでごろりもでき至福の時を過ごしました。

 

木曽御嶽は2013年ころの残雪期に一度王滝口から登っていたけど、神社到達で心折れ山頂の剣が峰は未踏。

その後2014年9月の噴火で、まさにその神社に噴石が流れ込んできた映像などをみて本当に心痛んだ記憶です。いつか慰霊登山に行きたいと思ってた山。

登山道もだいぶ復活して、剣が峰までの登頂口も一部閉鎖を除いては開通している状況でした。

時間が限られているのでロープウエイで黒沢口飯森高原駅に上がり、五ノ池小屋泊、秘湯濁河(にごりご)温泉に下山、という行程に。

 

●1日目:2022年8月18日 霧雨→雨 飯森高原駅→剣が峰→五ノ池小屋

今日は午後から晴れる、という天気予報ですが、地元駅から一番早く乗れる品川6:22ののぞみから名古屋、名古屋でしなのに乗りかえて木曽福島へ。

9:30木曽福島

そのあと予約してあったタクシーでロープウエイ駅へ。

朝発で入りが遅くなるので、時間をお金で買います。

山に詳しいベテランの運転手さんで、行きしな色々教えてくれました。

一番はロープウエイが経営難で、存続の危機なこと。

御嶽山といえば信仰の山で、御嶽講というの集団で登ることが盛んで、このページなど詳しいです。(冨士講や、東京の御嶽山でも講がありますね)

噴火後、また世代交代が進まず、講信仰での登山者は激減してしまったとか。

たしかに天気はいまいちでしたが平日とは言えお盆期間中なのに宿泊した五ノ池小屋以外の小屋はとても静かでした。

10時50分 ロープウエイ 飯森高原駅

歩き出しは少し霧雨ですが、雨具の上だけ羽織って、午後は雨やむかな~と言いつつ歩き出し。すぐ森の中にはいるので、それほど雨は気にならず。私は4年ぶりのがっつり3,000m 級登山にニヤニヤが止まらず。森の緑と水が心地よき。

森をぬけたところで少し晴れてきました。

ハイマツをぬけると八合目女人堂 女人禁制のとき、女衆はここで待っていたとか

 

さらにのぼっていくと石室山荘。

ゆっくりめで休憩して小屋から出ようとしたらかなり大粒の雨。ざっと降ってまたすぐやむかな、とここで雨具の下を履いていなかったことを後悔。

その後全く雨は止まず、びしょぬれになりました。素手でかじかんできたので、途中軍手を。また標高が2500m超えて3000近くなってきたので、久しぶりの高所登山で、歩き出しは快調だった私の歩みはどんどんとゆっくりに。

14:30剣が峰までなんとかたどり着き、シェルターがあるので、そこでようやく雨具の下を履く。何も見えなくはありましたが鎮魂に祈りを捧げます。

時間がないので、五ノ池小屋へ急ぎます。

噴火の名残なのかもともとなのか、砂浜のような光景がひろがりました。

途中で立ち寄った二ノ池ヒュッテもかわいらしい小屋でした。

横殴りの雨と強風のなか、白滝避難小屋を超え、予定していた16時にはつかなそうと思い、山荘に電話しようにも二人とも圏外で、なんとか摩利支天超え、あとはくだりのみで25分、無事につきそうかな、とおもって歩いていた下り道、

「あぁーーー!」という声に振り替えると同行者うっちぃの帽子と眼鏡がふっとんで稜線のかなたへ飛んでいっていきました。。

裸眼ではほぼみえない、スペアの眼鏡あるかわからんと。どうしよう!?と一瞬あせりましたが道は濃淡でなんとなくわかる、とのことで、ゆっくりゆっくり下山しました。

飛騨頂上、五ノ池小屋が見えたときの安心感といったらなかったです。

暗くなる前につけて本当に良かった。もっと余裕持った行程くまないと、と反省しきりです。

 

小屋にはいり寒さに震えていたので着替えて、ストーブの前にすわらせてもらい、ホットココアとシフォンケーキ食べました。

うっちぃの眼鏡スペアもザックの底にあったらしく、無事夜のトイレ(外)に付き添わなくてもよくなりましたし、なんなら下山もヘリか?と思ってたので、一安心。

裸眼の私はあまり想像してなかったけど、眼鏡あるなしでかなり危険度や下手すれば生死にかかわるんだなーと。

そしてタクシーの運転手さんに時間電話しますー、とかいってたのに私(au)もうっちぃ(softbank)も電波入らず小屋のひとのdocomo借りるという。やっぱりドコモに戻そう。。(そしてその後ahamoにしました。)

小屋には講の人たち(高齢な方も含め)、濁河温泉側から登ってきたひと、若い男子たちなどにぎわっていました。夕飯は五ノ池小屋夕飯と地酒を堪能。

食後団欒を楽しみつつ久しぶりの山の夜を楽しみ、就寝。小屋はコンセントもあり、携帯が充電可能なのも素晴らしいポイント。

 

●2日目 2022年8月19日 晴れ 五ノ池小屋→濁河温泉(朝継子岳ピストン散歩)

2日目、起きると晴れています。小屋から少しでたところでご来光堪能。

数年ぶりの山の朝、最高。

6時から朝食をいただき、

予約していたアップルパイは後で食べます、と告げて継子岳へ往復一時間くらいピストン散歩。絶景と女王コマクサちゃん、そしてライチョウ親子にあえて大満足。


小屋に戻ってテラスでごろりしながらアップルパイとコーヒーブレイク。至福。。。

そんなもんでゴロゴロしてたらやや遅くなってしまいましたが濁河温泉に向けて下り始めます。結構がんがん落差がある道で、昨日こちらから登ってきた人たちは道が川のようだったとのこと。

眺めも青と緑のコントラストが夏山~って感じ。

下におりてくると苔むす樹林帯でこれも素敵。

濁河温泉おりてタクシー待ち合わせの市営露店風呂に急ぎます。

かなり野趣満点な露店風呂で汗を流して出たらもうタクシー待っててくれました。

帰りの電車に間に合うように、とお願いをしていましたが、途中で人気の開田高原ソフトクリーム屋さんにも立ち寄ってくれ、木曽愛にあふれる運転手さんでした。

時間がなくそばも食べられなかったのが心残りだし、小屋の方に秋も春もいいよ、といわれたので、また来たいー。

ビールだけ買ってしなのに飛び乗り、塩尻であずさに乗り換え車内宴会しつつ帰路につきました。

 

1日目 2022年8月18日

10:50飯森高原ロープウェイ駅→12:00女人堂→14:30剣ヶ峰→16:40五の池小屋(CT5h50)

2日目 2022年8月19日

9:00五の池小屋→12:10濁河温泉(CT3h10)

 

まとめ:

数年ぶりの3000m山行、相変わらず雨にふられましたが、やっぱり山が好きーと実感した旅でした。低山歩きなどできる範囲でして足腰きたえとかないとなー。

心配していたロープウエイも無事存続が決まったようなので、来ないとな。